ニューキャッスルのQS6,000を制したのは?
2017-02-27 更新
30年以上の歴史がある『Surfest』が今年も真夏のオーストラリア・ニューキャッスル「Merewether Beach」で開催され、メインイベントの『Maitland and Port Stephens Toyota Pro』、ウィメンズの『Anditi Women’s Pro』が現地時間2月26日に終了。
今年初のQS6,000を制したのはヤゴ・ドラ(BRA・写真最上部・下)&ジョアン・ディファイ(FRA)でした!
「まだ優勝した実感がわかないね。最後にジェシーと対戦した時は見事にやられたから、今回のファイナルは彼にリベンジを果たせて面白かったさ。まあ、彼は親友なんだけどね。このイベントには本当に集中していたよ」
メンズで優勝したヤゴはキャリア最大となった勝利者インタビューで興奮気味にコメント。
風の影響が入った3-4ftレンジの難しいコンディションで強さを発揮したのはヤングブラジリアン。
ファイナリストはヤゴと2016年のQS13位の強豪、ジェシー・メンデス。グーフィーフッター同士、共に序盤から頻繁に波をキャッチしていきますが、リズムが合っていたのはヤゴの方で、8ポイント台を2本に後半には高さのあるエアーリバースでパーフェクト10をマーク。
トータル18.83と自らがR5で出した18.33、ジョシュア・モニーツがR2で出した18.44を上回るハイエストヒートスコアで完璧な勝利を収めていました。
2015年までのジュニア時代は3桁台だったQSランキングが本格的に世界を回った2016年には43位まで上昇。
フリーサーフィンのクリップで注目されていたヤゴが早くもコンテストの世界でも人々を魅了。
今回の優勝でQSのカレントリーダーの座を手に入れました。
「快眠、快食を心掛けた成果が出たのは嬉しいね。更にイベント後半の波は自分向きだったのさ。次のマンリーのコンテストもこの調子で良いサーフィンをしたい」
なお、今イベントにはCT開幕戦を直前に控えたトップ34のメンバーが多数参加していましたが、QSらしいトリッキーなビーチブレイクに苦戦。
注目されていた2015年の『Billabong Pipe Masters』以来の復帰戦となったオーウェン・ライト(AUS)はR3で敗退。
来日してBCMのインタビューにも答えてくれた五十嵐カノアもR2で早くも姿を消していました。
ウィメンズの6,000にもサリー・フィッツギボンズ(AUS)、ステファニー・ギルモア(AUS)などの昨年のファイナリストを始め、多くのCT選手がエントリー。
ファイナルで元CT選手のペイジ・ハレブ(NZ)と対戦したジョアン(写真下)はパワフルなターンを繰り出し、一本目で7.50をスコア。9.23のハイスコアを重ね、トータル16.23で圧勝!
「この優勝はとても嬉しいわ。今日の波は本当にトリッキーだったから、波の見極めが重要だった。QSでの初優勝をシーズン前に達成出来て最高よ。過去にリクオリファイがかかっていた深刻な時に比べればリラックスして戦えたわ。ニューキャッスルでの滞在は快適だし、いつも楽しんでいるの。この優勝で更に特別な場所になったわね」
2014年にCTデビューを果たし、2015年にはカリフォルニア・ハンティントンビーチの『US Open of Surfing』で早くも初優勝を決めたジョアン。
2016年のフィジーでは2勝目とオールラウンダーぶりを発揮。ランキングも5位とメンズを合わせてもヨーロピアンでは一番の活躍をしていた彼女ですが、意外にもQSは初優勝。
昨年はSF進出の3位になった場所でもあり、ニューキャッスルとは相性が良いようです。
今ベントには森友二、仲村拓久未、村上舜、新井洋人、大原洋人、稲葉玲王。
ウィメンズは北澤麗奈、田代凪沙、黒川日菜子、松田詩野、須田那月、大村奈央、野呂玲花、橋本恋と多くの日本人が参加。
最高位はR4まで進んだ大原洋人、大村奈央の17位でした。
次のQSは2月27日〜3月5日にシドニー北部のマンリーで開催される6,000『Australian Open of Surfing』
サーフィンの他にもスケートボード、BMX、ライブ、アートなど様々なイベントが行われる真夏の祭典。
大原洋人、村上舜、新井洋人、稲葉玲王、仲村拓久未、須田那月、田代凪沙、松田詩野、北澤麗奈、黒川日菜子、野呂玲花、橋本恋が参加。
五十嵐カノアを始め、CT選手も多数エントリーしています。
『Maitland and Port Stephens Toyota Pro』結果
1位 ヤゴ・ドラ(BRA)
2位 ジェシー・メンデス(BRA)
3位 イアン・クレーン(USA)、ミッチ・コルボーン(AUS)
『Anditi Women’s Pro』結果
1位 ジョアン・ディファイ(FRA)
2位 ペイジ・ハレブ(NZ)
3位 セージ・エリクソン(USA)、メイシー・キャラハン(AUS)
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