『Australian Open of Surfing』大原洋人がファイナルデイに残った!
2017-03-04 更新
カリフォルニア・ハンティントンビーチの『US Open of Surfing』をモデルにサーフィン、スケートボード、BMX、ライブ、アートを融合させたお祭り的イベント『Australian Open of Surfing』
舞台のマンリーはオーストラリア最大の人口を有するシドニーからフェリーで約30分のアクセスの良いビーチで、一年中サーファーや観光客で賑わう場所。
この真夏の祭典もいよいよクライマックスを迎えようとしていますが、日本人として唯一勝ち上がっていた大原洋人(写真最上部・下)が現地時間3月4日も快進撃を続け、QFに進出!
『US Open of Surfing』を制した2015年の時のように日本中のWSLファンを熱狂させています!
風に悩まされたイベント前半よりも更に風の影響が強まり、公式5-6ftレンジの大きな東よりのウネリも入った難しいコンディションでR4とR5が進行したこの日。
朝に行われたR4ではナット・ヤング(USA)、ライアン・カリナン(AUS)と昨年までCTを戦っていた強豪を抑え、トップでR5へ。
インタビューも英語で堂々と答え、3人ヒートからマンオンマンに変わったR5では2015年の『MURASAKI SHONAN OPEN』で大橋海人を倒して優勝したブラジリアンのルーエル・フェリーペと対戦。
ルーエルのリードから始まったこのヒートでしたが、大原洋人は大きなレフトのセットを掴み、オープン気味の難しいファーストセクションをメイクするとすぐにMCが「トム・カレンのボトムターンのようだ」と称するようにスタイリッシュで深いバックハンドのボトムターンでセカンドセクションに繋げ、波のポケットでビッグターン。
フィニッシュまでフローしたこのライディングに9.83。5名のジャッジの内、2名が10ポイントを出したパーフェクトに近いパフォーマンスを披露。
更にレフトの波で再びパワフルなバックハンドのライディングを重ね、7.50。トータル17.33でルーエルをコンビネーションに追い込んで圧勝。
QF進出を決めた後のインタビューでは、「最初の波はクレイジーだったね。あの波は最高だったよ。とにかくワイプアウトしないようにとフィニッシュまで繋げるようにトライしたんだ。スコア的には8か、8.50くらいだと思ったけど、ジャッジがもう少し評価してくれてストークしたね。ヒート前に2本の波で決めろとコーチに言われたんだ。9ポイントを出した後、7か、8ポイントが欲しかった時に7.50の良いバックアップを得ることが出来たのさ。明日のファイナルデイが待ち切れないよ!」と話していました。
R5でスコアした9.83はR2でジュリアン・ウィルソンがメイクした10ポイントの次に高いスコア。
それだけマンリーの波とリズムが合っており、ファイナルデイも期待出来そうです。
次のQFではR2とR4で当たり、共に僅差で上回ったナット・ヤングと再対戦します。
その他にQF進出を果たしたのは、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、マルコ・フィルナンデス(BRA)、アレックス・リベイロ(BRA)、ミッチ・クルーズ(AUS)、ジェシー・メンデス(BRA)、ヨーガン・クウジネット(FRA)
同時開催のウィメンズQS6,000『Girls Make Your Move Women’s Pro』は、フィリッパ・アンダーソン(AUS)以外は全てトップ17のメンバーがQFに残り、タイラー・ライト(AUS・写真上)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、マリア・マニュエル(HAW)、キーリー・アンドリュー(AUS)、ジョアン・ディファイ(FRA)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、ポーリン・アドゥ(FRA)の8名がファイナルデイを戦います。
昨年、初のワールドタイトルを獲得したタイラーは、「良いトレーニングになったわ。今日はハードな波だったので、戦略を変えたの。沢山波に乗るより本当に良い波だけを選んだわ。こんな波の時は探すよりも自ら動かないとね」とコメント。
R4では唯一の9ポイント台をメイクして2位以下をコンビネーションに追い込んで圧勝。
ディミティ・ストイル(AUS)とのR5でも8.77を含むトータル16.44とディミティを全く寄せ付けずにQF進出を決めたタイラー。
3月中旬から開幕するCT初戦に向けて素晴らしい仕上がりになっているようです。
なお、ファイナルデイは風向きが改善してグッドコンディションが期待出来そう。
日本との時差は2時間で、日本時間の早朝5時30分からライブ中継が始まる予定です。
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