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WQSスーパーシリーズを制したのは?

2007-08-28 更新
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写真は優勝したショーン・キャンズデル(AUS)

フランスのハセゴーで開催されていたWQSのスーパーシリーズ「リップカールプロ」は、現地時間の8月25日にファイナルまでの全ての日程を終了。
このスーパーシリーズは、6スターよりも賞金&ポイントが高く、「ASP World Tour」のTOP45を目指すサーファーには逃せないイベント。WQSはヨーロッパレッグに入っていることもあり、多くのトッププロが集まり、盛り上がっていました。

ファイナルデイは3-4feetのパーフェクトコンディションの中で行なわれ、オーストラリアのNSW出身のショーン・キャンズデルが、デーン・レイノルズ(USA)を下し、優勝賞金のUS20,000ドルと、WQSのポイント3500ptを手に入れました。

ファイナルヒートの序盤は、まずショーンが5.67ptをスコアするが、デーンが6.33ptと3.67ptをまとめてリードを握る。しかし、ショーンは中盤に波を切り刻むような鋭いバックサイドリップを繰り返し、7.83pのハイスコアをメイク!残り13分でデーンに必要なポイントは7.18pt。このイベントで調子が良かったデーンなら出せないスコアでは無かったが、波運に恵まれず、タイムアウト。

ショーンは、2007年の「ASP World Tour」を戦っているものの、大半のイベントで一コケの40位。このWQSスーパーシリーズの勝利は彼のキャリアの中でも最も大きいもので、嬉しさもひとしおだったようです。

ショーンはファイナル終了後のインタビューで「優勝出来て本当にストークしているよ!ここのところ負け続きだったからね。それもWQS最大のイベントでの勝利だから嬉しさも倍増!ほんと信じられないくらいだよ(笑)。このイベントはファーストラウンドの方が調子良かったけど、波は昨日や今日の方が僕に合っていたみたい。サーフボードも調子良かったしね。」

デーンに対しては「デーンのラジカルさは世界一だし、ワールドツアーに値するよね。彼はいつも凄いライディングをするし、良いショーを魅せてくれる。僕の方は、自分のサーフィンに集中して、良い波だけをチョイスする作戦にしたんだ。それが最後に良い結果になったね。」

なお、惜しくも優勝を逃したデーンは、「ASP World Tour」の次期チャンピオンを期待されている注目のサーファー。まだ21才の彼は、ショーンのコメントの通りラジカルなサーフィンが武器。先日、日本で開催された「夢屋ビラボンプロタハラ」でも、見事なエアリアルを披露して多くのファンを魅了していました。デーンは今回の2位でUS10,000ドルと、WQSのポイント3063ptをゲットし、WQSレイティングは1位のジョディ・スミス(ZAF)に続く2位にジャンプアップ!早くも来シーズンの「ASP World Tour」のTOP45への仲間入りがほぼ決定しました。

また、今年は不調のためにWQSを回っているCJ・ホブグッドも、3位に食い込み、WQSレイティング6位にアップ。CJは来シーズンも「ASP World Tour」に残れる可能性が高くなりました。
「これで、やっとASP World Tourに集中出来るよ。」というコメントも残しています。

このイベントはWQSで最高のポイントが稼げるということで、遠い日本からも田中樹、田嶋鉄兵、大野修聖の3名がエントリー。しかし、ラウンドオブ96で田嶋鉄兵と大野修聖が敗退。残った田中樹も、ラウンドオブ48でシェイ・ロペスや、今回優勝したショーン・キャンズデルらを相手に敗退し、37位でこのイベントを終えました。

■WQS スーパーシリーズ「リップカールプロ」
主な結果は以下の通り。
1位 ショーン・キャンズデル(AUS)
2位 デーン・レイノルズ(USA)
3位 CJホブグッド(USA)、ロドリゴ・ドーネルス(BRA)
5位 ジョディ・スミス(ZAF)、ロイデン・ブライソン(ZAF)、ルーク・マンロー(AUS)、パトリック・グダスカス(USA)

photo: ASP Covered Images