2017-03-10 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回の更新(3/2)以降も、基本的には北西~西の風が吹き続けていましたが、気にならない程度の弱い日が多く、沖のウネリが素直に届いていたので、平均して胸サイズの波をキープできていました。
3/3金曜日のコンディションが、このエリアにとって条件が良く、メンツル胸~肩・頭で、久しぶりのファンウェーブでしたよ。
ただ、今週(3/6週)に入ってからは、サイズが下がり傾向ながらも、午前中の上げ際から満タンにかけての時間帯で、サイズをキープした形のまとまった波で、遊ぶことができていました。
それでは、直近の各ポイント毎の
地形レポートをお届けします!
【一宮】3/8水曜日13時半頃の地形チェックです。満潮のタイミングでした。

左側の堤防周辺のコンパクトな地形や、中央のチビ堤防沖からのレギュラーの地形をキープしていました。

この地形はミドル~アウトにまとまっているので、この日のように腹~胸サイズあれば、十分な距離が乗れています。

ボヨつきが気になるものの、潮が上げに向かうタイミングの方が、ウネリがまとまり、形よくブレイクしていましたが、引きに向かうタイミングからは、カレントが強まりピークが分散して、力のない波質になる傾向がありそうです。

中央から右半分の地形も復活傾向となり、右側の堤防周辺を中心に地形が広がり、距離が乗れるようになっています。

今のところワイドに反応する波が目立っているので、潮が多い方が、形的にはまとまっていましたが、引きに向かうタイミングからは、波数が増えていたので、潮のタイミングで、左右を使い分けるのも面白い狙い方になるかもしれませんね。

最近は落ち着いたコンディションが続き、手前の砂がビーチに寄って、インサイドの深みも残っているので、腰~腹以下のコンディションの場合は、潮の満タンの時間帯は避けてもいいと思います。
【サンライズ】水曜日3/8の14時頃、引き始めていましたが、未だ潮は満タンに近い時間帯の様子から、地形を判断します。
ここも大きな変化はありませんでした。

中央周辺のミドル~アウトに広がった地形に対しては、このタイミングでは、未だ潮が多い様子でしたが、両サイドの堤防周辺は、ピークがまとまり形のいいブレイクがありました。

しかし、全体的にインサイドの地形は、カレントが安定していない為、複雑な印象があり、腹以下の物足りないサイズになると、雰囲気が一転して反応するエリアが狭くなってしまいそうです。

左側は、潮が引きに向かうタイミングで、ミドル~アウトにカレントが発生し、ピークのまとまりが悪くなっていたので、狙うのなら、上げに向かう時の方が、波質は良さそうな印象です。

反対に右側は、カレントに反応してピークが出現していたので、こちらは引き始めからの方が、波数が増えるかもしれません。
波数と形では、胸~肩くらいがベストサイズのようで、干潮に近い時間帯は、全体的にまとまりが悪く、力の弱い波になる傾向です。
【東浪見】3/8(水)14時半頃、未だ潮が多い時間帯で、ここも大きな変化はありませんでした。
この時のように潮が多くても、サイズの割りにピークはアウトできていたので、距離の乗れる状態となっています。

前回(3/2更新)からは、右側のレギュラーが少しずつ地形を拡大しているので、胸~肩サイズからは、波数が増えて安定したピークが出現していました。

しかし、ミドル~インサイドにかけては、カレントの深みが残り、腰~腹サイズ以下だと反応する地形が狭くなる傾向です。

ここもサンライズの右側のように、カレントに反応した方が、ピークがハッキリしていたので、狙うのであれば、引き始めからがいいと思います。

中央には、安定しないカレントがあるので地形が複雑になり、見た目以上に苦戦しそうなブレイクです。

頭近いサイズになれば、アウトの地形がメインになるので、問題なく遊べると思いますが。。。

最近も左側から中央にかけての地形が狙い所ですが、これまでよりも、地形の特徴がなくなり、手前の地形も浅くなっていました。

腰~腹サイズでは、ピークからワイドな早いブレイクが目立っていましたが、肩サイズからは、アウトの地形に反応して、ピークが安定した印象になると思います。
こちらは、上げに向かうタイミングの方が、コンディションが整いそうな地形になっていました。
ここからは、3/9(木)の地形チェックとなります。
【志田】12時半頃、潮は上げに向い満タン寸前のタイミングとなりますが、地形には大きな変化はないようです。

浅い状態もそのままな雰囲気だったので、潮の少ない時間帯(特に引きのタイミング)は、ワイドに反応する波が多くなり、カレントが強まってブレイクも不安定になる傾向のようです。
ですので、形がまとまる、潮が上げに向かうタイミングの、ミドルタイドからが狙い目になると思います。

しかし、インサイドや堤防周辺にはカレントが残り、最近のサイズに対しては深くなっているので、距離を乗るなら、中央寄や左寄りのピークがいいと思いますよ。

肩サイズからは、ミドル~アウトがメインになり、ワイドなピークが増えそうですが、これまでよりも形がまとまる可能性もありそうです。
【太東】木曜日3/9の13時頃の様子から地形を判断します。潮は満タンで一番多い時間帯です。
前回更新(3/2)と変わらず、普段よりもアウトがメインになった地形となっているので、胸~肩サイズからはワイドな波が多くなるかもしれません。

最近はロングボード用となっていますが、この時のように潮が多いタイミングでも、膝サイズの波が堤防内側でピークになり、距離を乗ることができていました。
狙い目としては、スモールコンディションの場合は、ミドルタイドが基準になりそうです。

落ち着いたコンディションが続き、カレントが弱まり傾向なので、この状況が続けば、手前に砂が集まり、ミドルエリアの複雑な地形が解消されるかもしれません。
【夷隅】3/9木曜日の14時頃、引き始めてきましたが、未だ潮が満タンに近い時間帯です。
このタイミングということもあり、腰~腹・胸サイズにとっては深い状態になって、反応が悪くなっていました。

地形はミドルエリアを中心に、砂が集まったコンディションをキープできているので、狙うのであれば、胸~肩がベストサイズだと思います。

穏やかなコンディションでも、ある程度のカレントがある方が反応がよくなり、ピークが見つかりやすいと思うので、引きに向かうタイミングのチェックになりそうです。

しかし、このところスモールコンディションが続いていたので、前回(3/2更新)と比べると、ハッキリとした形にはならないのかもしれません。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温です。
前回更新(3/2)後に13~14℃まで上がり、温かくなっていたのですが、ここ数日は、11~12℃の水温にまた戻っています。
それでも暖かい日は、ヘッドキャップやグローブなしのサーファーを、多く見かけるようになって来ました。
また、
この先の波は、今のところまとまったウネリが届く予報がなく、天気は冬型傾向で北西や西風でスモールコンディションが増えてしまいそうですので、一宮やサンライズ周辺が、サイズ的にもある方だったので、朝夕の風の弱いタイミングに合わせて、チェックしてみるのが無難そうです。
午前中の潮が上げる時間帯が、貴重なベストタイムになると思います。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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