大原洋人がオーストラリアのQSで優勝!
2017-03-12 更新
現地時間3月12日、オーストラリアの開放的で美しいビーチタウン、アヴォカビーチで開催されていた『Komunity Project Central Coast Pro』が終了。
QS1,000ながら前週のQS6,000『Australian Open of Surfing』でSF進出、3位に入り、QSランキングを4位まで上げた大原洋人が参加していたことで日本でも注目されていましたが、今回も快進撃を続けて見事に優勝!
2015年の『Vans US Open of Surfing』以来の優勝を決めたと同時にサーフィン大国オーストラリアで圧倒的な存在感を放っていました。
「最後の優勝から2年間も経っていたので、最高の気分さ。この一週間、十分な波に恵まれ、その中で勝てたことは本当に嬉しいね。SFで負けたマンリーの’Australian Open of Surfing’はファイナルまで進みたかった。でも、オーストラリアレッグは全体に上手く行ってストークしているよ」
2014年のCTブラジル戦にワイルドカードで出場、ミック・ファニングを敗って話題になったブラジリアンのデヴィッド・ドゥー・カーモ、2015年のトリプルクラウン、ハレイワで優勝したウェイド・カーマイケル、昨年の『Yumeya Surfing Games Tahara Pro』で優勝したジャクソン・ベイカーなど数名の強豪がしのぎ合い、決して楽ではなかった今イベント。
トップシードとしてR4から出場した大原洋人は全てのヒートで8ポイント以上をマークするなど安定した強さで優勝候補の筆頭だったジャクソンとのSFでは9.85を含む、トータル19.65。9.75を捨てスコアにする勢いでコンビネーションに追い込んで圧勝。
シドニー南部、マルーブラ出身のモンティ・タイトとのファイナルでは、序盤に8.50をスコア。一時はリードを奪われますが、中盤に高さのあるエアーリバースをメイクして7.90。逆転に成功します。
後半も守りに入ることなく攻め続け、残り1分を切ってから見せたテールが完全に抜けたターンはメイクこそ出来なかったものの、スタイリッシュかつパワーも兼ね備えた今後大きな武器になりそうなパフォーマンスでした。
表彰台でのスピーチでは、「USオープン以来、久々の優勝だからとても嬉しい。これから日本に戻る予定。オーストラリアには2ヶ月滞在したし疲れたよ」とコメント。
更に日本語で「応援してくださった皆様、ありがとうございました。最後、優勝という形で終われて良かったです。今回、お父さんとお母さんがビーチで見ていたし、サポートしてくれた方々もいて、みんなの前で優勝出来て本当に良かったです。次も頑張るので、応援宜しくお願いします」とメッセージを残していました。
ハンティントンビーチでの五十嵐カノア vs 仲村拓久未のファイナルから始まった2017年のQS。
日本人が活躍している場面ではMCが2020年の東京オリンピックのことを話題にすることが多く、それが少なからず耳に入り、世界の舞台で戦うことに対しての意識の向上に結び付き、元々あった実力を最大限に引き出す良い流れになっているのかもしれません。
なお、オーストラリアではCT開幕戦がすでにスタンバイされており、SNSでは次々と選手がポストしています。
五十嵐カノアはH3でコロヘ・アンディーノ(USA)、ジャック・フリーストーン(AUS)と対戦。
フル参戦を発表したミック・ファニング(AUS)はH7でケリー・スレーター(USA)、ジェレミー・フローレス(FRA)と対戦します。
ゴールドコーストのスナッパーロックスを舞台とした『Quiksilver Pro Gold Coast』&『Roxy Pro Gold Coast』は3月14日〜25日に開催!
『Komunity Project Central Coast Pro』結果
1位 大原洋人(JPN)
2位 モンティ・タイト(AUS)
3位 ジャクソン・ベイカー(AUS)、ジャレッド・ヒッケル(AUS)
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