F+(エフプラス)コラム「2017年CT開幕戦を終えて」
2017-03-21 更新
Text by つのだゆき / photos by snowy

2017年のワールドツアーがいつものようにゴールドコースト、スナッパーロックスからスタートした。男女とも昨年けがでツアーを離れていたメンバーも復帰、一人も欠けることなく初戦を終了した。

昨年は復帰そのものも危ぶまれていたオウエン・ライト。パイプでのワイプアウトでひどい脳震盪から記憶障害を起こしていたが、すっかり元のオウエンにもどって、なんとツアー復帰初戦を優勝で飾り、これ以上ないスタートを見せた。ただ、だいぶ痩せている感じで、パワーが欠けて見えた。これからトレーニングに励んでサーフィンに重みが加われば、全盛期のオウエンに完全に戻る感じだ。ただ、しばらくぶりのオウエン節なので、ジャッジに新鮮に見えたのか、ちょっと点が高かった感は否めない。


今シーズンの新人組は実力者ぞろいで、ラウンド4を1位で勝ち上がってクオーターに進出したコナー・オレアリーをはじめ、早いラウンドで敗退したものの10点満点を出したり、それに近いポイントを出すライディングを見せたり、この先活躍できそうな地力がそれぞれにある感じ。

ちょっと心配なのはフィリッペ。なんかサーフィンがすごく平面的というか、QSっぽかった。どうしたんだろう。昨年のカーブ主体の組み立てと全く違う方向。ものすごく軽く見えた。初戦33位スタート。


女子はまた各選手一段とパワーアップ。昨年とびぬけていたタイラーのパワーに上位選手たちがみんな並んだ感じだ。ジョアンヌ・デファイのパワー、レイキーのカービング、カリッサのスピードアップは印象的。

ただ、ローカルノーリッジを駆使してここの波を最大限に乗りこなした進化版ステファニー・ギルモアには誰もかなわなかった。


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