オーストラリアでの生活
2007-09-18 更新
今回のOne Earthは、ハルさんのオーストラリア留学時代の話。オーストラリアは、治安の良さなどで留学先として人気がある国です。また、留学以外にもワーキングホリデー制度で比較的簡単に長期滞在が出来るため、主要都市には日本人の姿が多く見られます。さらにサーファーには「豊富な波」という誘惑もあるため、肝心の英語の勉強がおろそかになってしまうケースが少なくないそうです。これからオーストラリアに滞在する予定の方は、それを上手く克服したハルさんの話を参考にしてみてはどうでしょうか?
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僕が初めて一人で海外に出掛け、その後の僕のサーフトリップ人生に大きく影響を与えてくれて場所、オーストラリア。そのオーストラリアでの僕の生活を連載したいと思います。これから留学や海外への移住を考えている方への参考になれば幸いです。
16歳でサーフィンと出会い、勉学に励まずに海に没頭していたおかげで非常に成績の悪かった高校生活。なんとか卒業はできたものの、進路も決まらずにニート生活を続けていた。サーフィンの腕前は一般レベルだったので、当然プロサーファーになれるわけでもなく、他になんの取り柄もない自分…。丁度その頃好きになった女の子が、インターナショナルスクールに通うハーフの可愛い子ちゃんで、彼女は当然英語をペラペラ喋る国際人。一方通行の恋だったけど、その娘に憧れたのをきっかけに生まれて初めて自分の意志で勉強するように…。少し英語が話せるようになると今度は実践してみたくなった。
日本でアルバイトを続けて2年。僕は20歳になっていた。成人になり、僕はオーストラリアへ行く決心をしたが、日本の国土の30倍もある広大な土地のどこへ行くのか迷った。シドニーは日本人留学生が多そうだし、メルボルンは寒そう…。ケアンズには英語学校が見あたらないし、波乗りもできない。あまりメジャーな都市ではなく、サーフィンも出来そうな場所を見つけた。それは、オーストラリアで第三の都市ブリスベンだった。
大使館に行き、調べた学校に直接手紙を書いてから数ヶ月後にようやく入学の案内が来た。緊張と不安に駆られながらも、少しワクワクした気分でブリスベンに降り立ち、僕はタクシーに乗って学校へ向かった。しかし、学校に指定された日に着いたにもかかわらず、ナショナルホリデーで3日間休校との張り紙に僕は唖然…。また不安に駆られたが、学校の近くの安宿に大きな荷物を引きずって、たどたどしい英語を使ってチェックイン。その時の自分にとっては大冒険だったので、この事は今でも鮮明に覚えている。
3日後、ようやく学校が始まった。毎日覚える新しい英語を放課後の町で実践することで、少しずつ自信がついていった。ブリスベンからサーファーズパラダイスのあるゴールドコーストまでは、およそ100km。毎日行ける距離ではない。たまに学校が早く終わったときや、週末のみのサーフィンライフ。そもそもブリスベンを選んだのは、勉強しないで波乗りに明け暮れた高校時代の二の舞を踏まないようにと自分への戒めでもあったのだ。
次回に続く...。
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今回のOne Earthはここまで。次回はハルさんの週末のサーフィンライフの話からスタートします。約100kmの距離があるものの、ゴールドコーストには極上のリーフ&ビーチブレイクが数多くあり、日本では経験出来ない話も沢山ありますので、お楽しみに!
★BCMからの留学裏話★
ハルさんの話の通り、英語の習得を重点に留学を考えるならば、なるべく日本人が少ない場所を拠点にする方が良いでしょう。さらにホームステイなどで現地の人達と普段から生活を共にして日常の簡単な英語から覚えていくのが有効的。また、留学には学費の他に現地での滞在費や食費なども必要なため、予想以上にお金がかかります。学生ビザでも就労許可を申請すればアルバイト程度は可能なので、英語の勉強を兼ねて現地で働くのも良いアイディアでしょう。
ワーキングホリデービザは、18~30歳までの人が1年間の休暇とその資金を補うための一時的な就労の機会を一度だけ与える制度。オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス。そして2007年から加わったアイルランドを入れた8カ国が対象になります。オーストラリアでは、過疎地域の人手不足対策のため、現在は2回目の申請も可能になりました。
やはりサーファーにはオーストラリアが人気ナンバー1ですが、寒さなどの条件を考えなければ、比較的日本人が少なく、波のクオリティも高いニュ-ジーランドが穴場でしょう。
なお、就労場所はお土産屋や、日本食レストランなどが一般的ですが、真剣に英語を覚えたいなら日本人とは全く関係ない場所を探すのがベター。皿洗いや、ピザの配達などの簡単な仕事から初めて見るのも良いかも知れません。