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『Drug Aware Margaret River Pro』5日目 クライマックス間近!

2017-04-02 更新
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PHOTO: © WSL/Sloane

現地時間4月2日、WA(ウェスタンオーストラリア)のマーガレットリバーで開催中のCT第2戦『Drug Aware Margaret River Pro』はファイナルデイになる可能性がありましたが、前日に入ったモンスタースウェルが予想以上にサイズダウン。更に風も強まってしまい、10ヒートを残して夕方前に終了。
メイン会場の「Surfers Point」で、メンズはR5の4ヒートが行われてQFを戦うベスト8が揃い、ウィメンズの方はQFまで進行してSFを戦うベスト4が決定しました。

メンズのR5ではジャック・フリーストーン(AUS)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、フィリッペ・トレド(BRA)、ジョーディ・スミス(ZAF・写真最上部)がラウンドアップ。

ジェレミー・フローレス(FRA)を相手にこの日のハイエスト9.00をスコアしたジョーディは、7.83のバックアップを重ねてトータル16.83。
前日のR3ではハードなコンディションに僅か2本しか乗れず、ワイルドカードのジェシー・メンデス(BRA)に辛くも勝利。
エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)とのR4では風の影響で難しい波にリズムが合わず、リーシュが切れてタイムロスする場面もあり、全く良い所無しだっただけにR5は快勝と言えるでしょう。

「ジェレミーとのヒートは燃えたね。彼は大好きなサーファーの一人なんだ。特に前の2イベントの彼のターンは見ていて本当に楽しかったよ。自分的には昨日よりリズムが合っていた。10点満点中の8点かな。この勢いを維持したいね」

これで5位以上は確定して開幕戦の9位、昨年のマーガレットリバーでの成績も上回ったジョーディ。
2016年は前半のミスがタイトルレースに響いたため、今年はまずまずのスタートを切っていると言えます。

QFの相手はコロヘ・アンディーノ(USA)
他にもオーウェン・ライト(AUS) vs ジャック・フリーストーン(AUS)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW) vs ミシェル・ボウレズ(PYF)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA) vs フィリッペ・トレド(BRA)と好カードが揃っています。

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PHOTO: © WSL/Dunbar

ウィメンズのベスト4はセージ・エリクソン(USA・写真上)、タイラー・ライト(AUS)、ステファニー・ギルモア(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)
マリア・マニュエル(HAW)はR4の最中に膝を負傷してしまい、QFは欠場することに...。

この日一番の番狂わせは、6スター時代を合わせると3度も今イベントで優勝経験があるコートニー・コンローグ(USA)をQFで敗ったセージでした。

「コートニーとは長年に渡って競争してきた仲、彼女から多くのインスピレーションを得たわ。特にこんなロケーションの場所ではね。そんな彼女に勝つことが出来て最高よ。セットの合間がとても長くてストレスだった。コートニーに勝てて本当に嬉しい。そして、次の相手はタイラー・ライトよ。彼女を倒すのは困難だけど、もう気持ちの準備は出来ているわ」

僅か0.57差のクロスゲームを制したセージ。
同じカリフォルニア出身のコートニーとは年も近く、グロム時代から競い合ってきた仲。
しかし、CTに入ってからは常にトップシードのコートニーに対してセージはローシードでQSからリクオリファイする年も多く、差が広がっています。
コーチのトム・ウィタカーの元、コートニーを倒したことは彼女にとって大きな自信に結び付くことでしょう。

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PHOTO: © WSL/Sloane

QFのハイエストスコア9.73をスコアしたサリー(写真上)は、カリッサ・ムーア(HAW)との激しいバトルを制して開幕戦に続いてのSF進出。
2010年のルーキーイヤーから6年連続でタイトルに絡んできたサリーでしたが、2016年は前半戦の勢いが後半戦になって嘘のように失速...。8位と最悪のシーズンになっていました。

今年はオーストラリアを代表するアスリートとして「Train Like Sally」を掲げ、ヨガ、ランニング、ウエイトなど激しいトレーニングに取り組み、それが早くも結果として現れているようです。
彼女のサーフボードには「Train Like Sally.com」の文字。興味がある方は検索してみてください。

「素晴らしい戦いだったわ。カリッサと私。このスポーツに熱中しているからこそ、私達はハードなトレーニングをして激しい戦いをしているの。自分のサーフィンに自信を持ち、正しい波を選択しなければいけなかった。自分のサーフィンが完璧なスコアに結び付くのは最高だし、それが夢でもある」

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PHOTO: © WSL/Sloane

開幕戦に続き、5位に甘んじたカリッサ(写真上)はヒートが終わった後に感情を抑え切れず。いつもは笑顔の彼女ですが、この日はビーチから控え室に続く長い階段の途中で涙を流す場面も...。

「良いサーフィンをするのは当たり前のことで、波の選択を誤ることはしていけない。本当にバカなことをしてしまった。でも、負けたヒートから学ぶことは沢山あるし、次のベルズではやるわよ」

コンテスト終了後のポストショーでは、かつてのライバルだったマーティン・ボッターとバートン・リンチも敗退から学ぶことの大切さを語っていました。

サイズダウンが予想されている現地時間4月3日はすでにオフが決まっており、ネクストコールは現地時間4月4日の7時00分(日本時間の同日8時00分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると新しい南南西ウネリが入る予報ですが、風を考慮するとファイナルデイは7日の金曜以降になりそう。

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