今年のマーガレットリバーを制したウィメンズは?
2017-04-08 更新
WA(ウェスタンオーストラリア)のマーガレットリバーで開催中のCT第2戦『Drug Aware Margaret River Pro』
現地時間4月2日にQFを戦うベスト8、ウィメンズはベスト4が揃ってからレイデイが続き、ウェイティングピリオド最終日の9日にファイナルデイを迎える予定でしたが、最後の最後に底掘れする「The Box」で開催出来る可能性が出てきたため、ウィメンズのみ前倒しで8日に勝者が決定。
お昼前までオンホールドの末に風の影響が入った難しいコンディションのメイン会場「Surfers Point」でSFの2ヒート、ファイナルが行われ、サリー・フィッツギボンズ(AUS・写真最上部・下)がタイラー・ライト(AUS)を抑えて2015年のフィジー戦以来の優勝を決めました!
「このトロフィーを手に入れることが出来て本当に嬉しいわ。チャンピオンとして私の名前が呼ばれるのを聞いた時、満足、そして安心したわ。ここ’ウエスト’で数週間素晴らしい時間を過ごし、最後に優勝を手に入れることが出来て最高の気分よ。マーガレットリバーはとても快適だし、過ごしやすいから、いつも来るのが楽しみなの。更にこの優勝で私にとって特別なイベントになったわ」
SFでは開幕戦で優勝してイエロージャージを着ていたステファニー・ギルモア(AUS)と対戦。バンピーな波にリズムが合わず、フィニッシュまでメイク出来ないステファニーを尻目にコンスタントにスコアを重ねてファイナルに進んだサリー。
タイラーとのファイナルでもオープニングライドで大きなターンを2つ、フィニッシュまでメイクして7.83。主導権を握り、7.07のバックアップスコアを重ねてタイラーに逆転を許しませんでした。
「ジェロアの町(サリーとタイラーが住む人口1,000人にも満たないNSW州サウスコーストのビーチタウン)はとても小さく、私とタイラーのファイナルは共に町の代表みたいな感じで楽しかった。ランキングのトップに立ったことは特別な気持ちよ。これから長い一年、集中して目標を目指し、トップに留まりたいわ」
CTでは通算10勝目、マーガレットリバー初制覇となったサリー。
昨年はシーズン後半の失速により、キャリア最低の8位に終わり、シーズンオフはハードなトレーニングを重ねていました。
毎朝暗い内から波チェックを重ね、その努力が報われた形。
2戦を終了した時点でのランキングもステファニーと並ぶトップとなり、次のベルズに向かいます。
ディフェンディングチャンピオン並びに昨年のワールドチャンピオン、タイラー(写真上)
昨年は前半戦の5戦で3勝、後半戦に2勝と圧倒的な強さでコーチのマイクロことグレン・ホールの手腕にも注目が集まっていました。
2年目となるこのチームはまだ流れに乗れていない感がありますが、開幕戦5位、今回の2位でランキングは3位に浮上しています。
「ヒートでのサーフィンに関しては満足しているけど、勝敗は波の差だったと思う。最後は少し難しい波で、良いラインを描くことが出来なかったの。でも、サリーの優勝にはストークしているわ。彼女とは9歳からの仲だもの。同じサウスコースト出身で今は同じ町に住んでいるのよ。そんな二人がファイナルに残れて最高ね」
QFから先が残っているメンズは現地時間4月9日がウェイティングピリオド最終日であり、オフィシャルフォーキャストの「Surfline」の予想も良いため、確実にファイナルデイになります。
R3からR4まで行われた4日目と同じく新しい南南西ウネリはフェイスで15ftまで強まる予想となっており、最後に「The Box」で締めくくることが期待されているので、ライブ中継をお見逃しなく!
ファーストコールは7時00分(日本時間の同日8時00分)です。
『Drug Aware Margaret River Pro』結果
1位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)
2位 タイラー・ライト(AUS)
3位 セージ・エリクソン(USA)、ステファニー・ギルモア(AUS)
5位 コートニー・コンローグ(USA)、マリア・マニュエル(HAW)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)
2017 Women’s Championship Tour
『Drug Aware Margaret River Pro』終了後のランキング
1位 ステファニー・ギルモア(AUS) 16,500pt
1位 サリー・フィッツギボンズ(AUS) 16,500pt
3位 タイラー・ライト(AUS) 13,200pt
4位 カリッサ・ムーア(HAW) 10,400pt
4位 ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS) 10,400pt
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