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『Rip Curl Pro Bells Beach』2日目 フィリッペが10ポイント!

2017-04-15 更新
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PHOTO: © WSL/Barripp

毎年、イースターホリデーに合わせて開催されるオーストラリア・ビクトリア州のベルズビーチを舞台とした『Rip Curl Pro Bells Beach』
ウィメンズがR3まで一気に進行した初日から2日のレイデイを経て現地時間4月15日にメンズが開幕。R1の12ヒートが行われ、その後にウィメンズのR4が進行しました。

新しい南西ウネリが入り、風も弱く、クリーンなフェイスが持続したイベント2日目。
ベルズは手前のブレイクからボウルズ、リンコンとピークによって呼び方が変わるのですが、R1のH5まではボウルズで行われ、バックサイドとなるグーフィーフッターが活躍。
ディフェンディングチャンピオンのウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)を始め、開幕戦で見事な復活劇を披露したオーウェン・ライト(AUS・写真下)、ガブリエル・メディナ(BRA)、ナット・ヤング(USA)、唯一のレギュラーフッターとなったコロヘ・アンディーノ(USA)がラウンドアップ。

「今日は寒いし、波数が少なくてチャンスが少ない。ミスをしなかったことがヒートでの勝利に繋がったよ。ほぼ2回のチャンスしかない今日のような戦いでは、ワイプアウトしたら終わってしまうよね」

ミゲル・プーポ(BRA)、ルーキーのエゼキエル・ラウ(HAW)を相手に早いセクションをフローターで抜け、カービングとリズム良いライディングで7ポイント台を2本スコアしたオーウェン。
第2戦のマーガレットリバーでは5位となり、カレントリーダーだけが着用を許されるイエロージャージは手放すことになったものの、R3に繋げることに成功し、更なるラウンドアップを目指します。

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PHOTO: © WSL/Sloane

H6からはベルズの隣にあるボウルズよりもリッパブルな波質のウィンキーポップに移動。
ここでは逆にレギュラーフッターが強く、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を始め、ケリー・スレーター(USA)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、フィリッペ・トレド(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)が1位通過でR3へ。
ウィンキーポップで勝ち上がったグーフィーフッターはカイ・オットン(AUS)のみ。

この日のハイエストスコア並びにハイエストヒートスコアを出したのはフィリッペ(写真最上部)
コナー・コフィン(USA)、ビード・ダービッジ(AUS)を相手にカービングとエアリアルのコンビネーションでイベント初の10ポイントと9.70、トータル19.70のパーフェクトに近いゲームで強い印象を残していました。

「あの場所からは何も聞こえず、最後の波が10ポイントだとは分からなかったよ。あのエアーはその前よりも少し高さがあってベターだったと思う。最後の波は面白かった。でも、波のサイズが大きく無かったし、ハイスコアになるとは思わなかったのさ。10ポイントになった理由は、全力を尽くしたからかな」

すでに終了した2戦は最下位の25位と3位。スナッパーロックスでの開幕戦ではカービングを意識し過ぎた影響か、リズムが崩れてR2敗退に終わっていましたが、マーガレットリバーではそのカービングが上手くハマり、SF進出。
R1の舞台となったウィンキーポップはエアリアル向きで、フィリッペには得意な波質と言えます。

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PHOTO: © WSL/Sloane

マーガレットリバーで圧倒的な強さを見せてカレントリーダーの座を手に入れたジョン・ジョン(HAW・写真上)は、ジェレミー・フローレス(FRA)、ローカルトライアルを勝ち上がったワイルドカードのグリディン・リングローズ(AUS)と対戦。
フィリッペ同様にカービングとエアリアルのコンビネーションでスコアを伸ばし、9.03を含むトータル17.20で二人をコンビネーションに追い込んで圧勝。

「ちょっと興奮してサーフィンしていたんだ。それはスマートではないかも知れないけど、上手くやれたし変える必要はないと思う。今回のサーフボードはスナッパーロックスで使用したものを同じ。マーガレットリバーとは違うタイプで、’ダウンザライン’がメインのポイントブレイクには最高なんだ」

ミック・ファニング(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)、五十嵐カノア(USA)、コナー・オレアリー(AUS)などは敗者復活戦のR2へ。

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PHOTO: © WSL/Sloane

ウィメンズは初日の時点でQFを戦う8名の内、4名が決定。
昨年のワールドチャンピオン、タイラー・ライト(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)、レイキー・ピーターソン(USA)、ジョアン・ディファイ(FRA)がラウンドアップを決めていましたが、この日はディフェンディングチャンピオンのコートニー・コンローグ(USA)、ココ・ホー(HAW)、ステファニー・ギルモア(AUS)がQFへ。
そして、R3でワイプアウトの際に左足をフィンで切ってしまったサリー・フィッツギボンズ(AUS・写真上)が心配をよそに元気に登場。タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)と対戦し、パワフルなカービングで8.93をスコア。僅差ながら見事にQFへのチケットを手に入れていました。

なお、サリーの今回の怪我は足の甲だったため、比較的軽症で済んだそうです。2015年のフィジー戦では左耳の鼓膜を破った後、ドクターの忠告を押し切ってテーピングを巻いてパドルアウト。そのまま優勝してしまった経験があるサリーなので、数針縫った程度で棄権することは考えられないことなのでしょう。

ネクストコールは4月16日の朝6時45分(日本時間の同日朝5時45分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西ウネリが更に強まり、風もオフショアの予報なので、コンテストが進行する可能性が高いです。

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