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コラム

「ISA宮崎応援の旅2019年秋①」

ハルさんこと福島晴之氏の新しいコラムが到着しました!

前回は2019年冬のスペイン&フランスの雪山、夏の千葉のサーフィン&山キャンプの話でしたが、今回は季節が巡って秋。
『2019 ISA World Surfing Games』のスリランカチームの応援のために訪れた宮崎県への旅を2回に渡ってお届けします!

まずは旅の序章から。

台風の影響で最初から波乱ありの心配なスタート。
果たして無事に目的地に辿り着くことは出来るのでしょうか?




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(空港もISAウェルカムモード)

今年の春先にスリランカから電話が鳴った。

「Hello Haru !」電話の声はMambo。
ちょうど20年前にスリランカで『A Frame』というサーフショップを開いた時のパートナーだ。
彼とはここ数年間話していなかった。

「オレ、今年の9月に宮﨑で行われるISA(サーフィンの国際大会)の選手サポートに日本に行くことになった」と、Mamboは上機嫌でまくしたてた。
彼は数年前にスリランカでサーフィン協会を作り、その理事をやっているという。

すでに日程も決まっているようなので、僕もそれに併せて休みをとり、宮﨑に行くことに決めた。

スリランカと言えばサーフトリップの行先としてすっかり定着してきた場所だが、スリランカのサーファーが海外に出て活躍する場面は過去にバリで行われた大会くらいだった。
今回のISAは世界55か国から選手が参加する大イベントだ。そんな夢舞台にスリランカが参加する。
第二の故郷とも言えるスリランカから参加する選手たちに日本で会いたいと思った。

8月が終わり、いよいよ9月。
Mamboから連絡がないので、こちらから電話してみると、仕事の都合で来られないという...。
しかし、スリランカからは参加選手が3人やってくるし、Mamboにも頼まれて彼の代わりに選手の応援に行くことにした。

現在、日本にはスリランカのサーファーが沢山住んでいる。
千葉でサーフショップを営むChandikaもそのひとり。彼はヒッカドゥワのローカルで昔は『A Frame』の店を手伝ってくれていた。
彼も一緒に応援に行くことになった。




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(宮崎空港でChandikaと合流)

9月9日。
千葉を中心に多くの被害をもたらした台風15号の去った朝だった。

夜中の’狂風’とそれによって飛んできたものがどこかにぶつかる激しい音で何度も目を覚ました。

朝テレビをつけると電車は動いていない。そんな予感はしていたので羽田空港までは車で行くことにした。
通常は30分くらいで着くのだが、心配だったので2時間ほど余裕をもって家を出発。
やはり、空港近くの環状7号線は渋滞。空港に近づくにしたがって更に渋滞がひどくなった...。
それも空港の建物に掛かっていた足場が強風で崩れて道が通行止めになっているではないか!

予定のフライトに乗るのはもはや絶望的だった。

車の停車時間が長いので、止まっているタイミングでフライトを後にできないか調べる。
ラッキーな事に1時間後のフライトに残席1席で変更できたが、時間的にその便に乗れるかも微妙だった。

相棒のChandikaが気になったので電話すると千葉から来る彼は家の近くで倒木があって長い時間、足止めを強いられていたそうだ。
変更したフライト時間に間に合うかも微妙だという。
今回の渡航は1泊2日とかなり強行なのに、もう二人共心が折れかかっていた...。

しかし、僕らは見捨てられなかった。ANAで取っていた僕のフライト、JALで取っていたChandikaのフライトが共に遅延することになったのだ。
羽田空港に到着後、急いで手続きを済ませて搭乗口へ向かった。
こうして難を乗り越え僕らは現地の宮崎空港で無事に落ち合うことができたのだ。




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(とにかく雰囲気が最高の宮崎)

宮崎空港でレンタカーを借りる場面では、「Chandikaさんですか?」とスタッフに声を掛けられる。
「いつも番組を見ています」とニコニコ顔だ。

実はChandikaは日テレのサーフガールという番組に出演しているのだ。
顔もかっこよくて背も高い。人当たりも良いのでどこにいっても人気者。今回の旅も色々な場面で握手を求められていた。

車を走らせるとChandikaがスリランカチームに電話を掛けた。
大会は翌日からなので、朝から練習をして今はホテルで休んでいるという。
僕とChandikaは笑顔で見合わせた「じゃ、俺たちは波乗りしよう!」と先に僕から言った。

朝から色々な至難を乗り越えてきた僕たちには海というオアシスが必要だった。
今度は僕が友人のヨッシーに電話を掛けた。

今回色々とお世話になるヨッシーは波乗り好きが高じて宮﨑に移住してしまったサーフホリックの友人だ。
僕らは風向きの良さそうな青島の袂にある「こどもの国ポイント」に向かった。

ヨッシーも家を出てそこで合流することになった。車を停めて波チェックをしに外に出てみた。
ヤシの木やハイビスカスの花が咲く公園の向こう側、青い海に頭サイズの波がブレイクしているのが目に入ってきた...。

続く。

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