「ISA宮崎応援の旅2019年秋②」
2019-11-29 更新
前回の話。「ISA宮崎応援の旅2019年秋①」
台風での混乱をなんとか切り抜けて『2019 ISA World Surfing Games』のスリランカチームの応援のために宮崎入りしたハルさん一行。
今回の旅は珍しく、一泊二日の弾丸ツアー。
応援にサーフィン、グルメと忙しいながら濃厚な内容だったようです。
晴れた宮崎は最高だ!
宮崎はいたるところにハイビスカスやヤシの木があって南国気分が盛り上がる。
空港、街、サーフポイントがまとまっていて雰囲気がすばらしい場所。
20年前に来た時にも僕はここに住みたいと思っていた...。
「こどものくに」ポイントは、白くまぶしい砂浜に頭くらいの波が押し寄せていた。
ISAの期間中だからか海は混んでいるけど、この景色を見たら居ても立っても居られなかった。
僕とスリランカ人のChandika、到着した友人のヨッシーと彼の先輩のアキラさんと4人、海パンに履き替えると幸せを噛みしめるが如くパドルアウトした。
なるべく人の少ないところで波を待つ。
しばらくすると僕の目の前にちょうどレフトの切れ目がやってきた。
テイクオフ、少し風が入っていてザワついているが、余裕のあるテイクオフからトップを狙ってターン、振り子のように上半身を使って岸辺まで乗り繋ぐ。
Chandikaは身長が180cm、手足も長いのでパドルのストロークがやたらと長いし、どんな波でも余裕でテイクオフしてしまう。
ヨッシーも大きな体を使ってパワフルに乗っている。
アキラさんは初対面だけど毎日サーフィンしているので調子が良さそうだった。
僕らは3時間ほど波に乗り満足した...。
少し休んで涼しくなった時間にISAの会場に行くことにした。
しかし、この日の試合(ウィメンズ)はすでに終わっていて各国の代表たちが海で練習をしていた。
世界レベルのサーフィンは目の前で見ると圧倒的に凄く、難易度の高い技をローテーションしている。
自分のやっているサーフィンとこれが同じスポーツなのだろうか?と思ってしまうほどだった...。
夜はヨッシーのおススメで市内にある「川越」という居酒屋へ向かった。
宮崎と言えば鳥料理、いやいや魚も旨い。
サーフトリップでは土地の美味しいものを仲間と食べるのも格別だ。
Chandikaも初対面のヨッシーとアキラさんとすっかり打ち解けて「今度のサーフガールの出張ロケは宮崎に決めた!」とかなりお気に入りのようだ。
この日は僕とChandikaでヨッシーの家にお世話になった。
翌日、大会が始まる前に1ラウンド入ろうということになり、早起きした僕らは赤江ポイントへ向かった。
波をチェックするとなかなか良い波がブレイクしている。最近地形が良くなったそうだ。
昨日と同様、海の中は少し賑わっているが、適度に掘れた形の良い波が沢山あって波を取り合っている様子もなかった。
遠くのほうには河口が見えて、そこにもレフトの波がブレイクしている。
宮崎は時間をかけて探せば混雑無縁の良いポイントがまだまだありそうだ。
僕はヨッシーの6’6のミッドレングスを借りて沢山の波に乗った。
3時間ほど海に入っただろうか。そろそろ会場に行ってみようということになった。
今日はメンズの試合が始まるので、本来の目的のスリランカチームも出場するのだ。
赤江から15分くらいのところにある会場の木崎浜に着くと試合前のスリランカチームに会うことができた。
またモルジブのチームも来ていた。モルジブのサーファーはスリランカに良く遊びに来ていて僕らと親交が深かった。
当時現役だったNo1サーファーのイブも今回はマネージャーとして来日。
僕は彼らに精一杯のエールを送った。
この日の会場は35℃位あってまさに灼熱。
会場に3時間ほどいたが、ものすごい汗をかいて死ぬかと思った...。
来年のオリンピックも日傘やファンなどを持っていくなど対策をしないと焼け死ぬことになりそうだ。
会場にはフィリッペ、ケリー、コナー、カノアなどCTで活躍するスーパースターたちとスリランカ、ロシア、スイス、セネガルなどの無名の選手が同じ波で戦っている。
彼らの心境を思うとまさに夢舞台だろう。
想像しただけで鳥肌が立ちそうになった...。
15時を過ぎたところで僕とChandikaは飛行機に乗るために会場をあとにすることに。
スリランカチームのヒートがこの後あるのだが、時間がきてしまい観戦できなかったことが悔やまれる...。
空港までヨッシーに見送ってもらい、実に中身の濃い1泊2日の弾丸宮崎トリップは終了した。
試合結果はスリランカもモルジブも敗退してしまったようだが、初めて来た異国の夢舞台で精一杯楽しい経験をしてくれたに違いない。
初めて来た異国の地で精一杯のパフォーマンスを見せたサーフィン途上国の選手たち。
きっと彼らに続く選手たちがバトンを引き継いでいくのであろう。
また、ジェントルに振舞っていたCTの選手たちは本当にかっこ良かった。
「宮崎最高、ISAも最高だった」とChandikaと意気投合した旅だった...。
終わり。
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